「ひとり」は本当に孤独?寂しい?

さまざまな事情があった末のことだと思うのですが、
時代は変わっても“ひとり住まい”の方が居ます。

長年に渡ってマンション管理員を勤めていると、
現実として目の当たりにしましたし、
しかも、ほとんどが高齢者の方のため、
気を遣い、言動にも気をつけることが、
必然となります。

身近な人間関係では、夫婦の離婚に加え、
両親、伴侶、兄弟など身内の親族との死別によって、
“ひとり身”の必然性は現実味を帯びてきます。

しかし、一方で、ひとりになることを想定して、
心構えや準備を整えていくことなどは、
決して容易なことではないように思います。

ほとんどの方が実際にひとりになってから、
時間をかけながらゆっくりと現実を受け入れていく
というケースが多いのではないでしょうか。

私は実生活では伴侶と生活を共にしているので、
“ひとり身”ではありませんが、
一日の中で仕事や家事といった状況で、
“ひとり”の時間帯もあります。

これは限定的な見方ではありますが、
“ひとり身”の予行練習、準備をしている、
そんな表現もできるかと思います。

過去のことを振り返ってみたら、
以前は“ひとり”の時間が長くなると、
孤独感に襲われ不安が募り出し、
仕事が手につかなかった時期もありました。

ところが、自己探求(本当の自分搜し)
続けていくうちに、ふと気づいてみると、
孤独、もしくは孤独感、そのようなことは
ほとんど感じることがなく、

穏やかでおおらかな気持ちで、
人間関係や起きた出来事をできるだけ丁寧に冷静に
落ち着いて受け留めていくことによって、

“私自身の役割であり、同時に使命である”

そんなフレーズが私の内心から
自然な形で湧き出てきて、然るべき時期に
やるべき課題が、目の前の現実に示され、
それを受け容れ、速やかに行動へ移していくことで、

物理的にひとりの「私」という個の存在でありながら、
同時にメンタル面では“決してひとりではない”
何かにサポート、支えられているという、

言葉では決して表現できない、そして本人にしかわからない、
“「私たち」という愛と調和に満ちた存在”
に包まれて、心の温もりに似た安心感、安堵感、
信頼感に浸れるように思うのです。

その証が先述の孤独、もしくは孤独感を
ほとんど感じることがなくなったということに
繋がったように思えるのです。

今から思えばそれが「自分とは何か」という
『本当の自分』の探求の始まりであり、
根本的に自分を見直すことが必要であったわけです。

つまり、「自分の存在意義」を深く識れば識るほど、
それに呼応するように意識が少しずつ拡張されていき、
“人間の本来の意識である『普遍意識(本当の自分)』”
一歩一歩近づいていくということです。

それこそが、個の存在のひとりでありなかから、
メンタル面でサポートされ、支えられている、
“決してひとりではない”と感じられる実体だと
ようやく確信に至りました。

話は変わりますが、スポーツ番組のデレビ観戦の時、
勝敗が決まった後、勝者がインタビューを受けていて、
「勝因としてファンの声援に支えられて…」
ということを言われるシーンがあります。

私たちは“ファンの声援”というと、
試合や競技が行われた会場やテレビ観戦していた、
“目で見えるファン”と思ってしまいがちですが、

実際は、“勝利の女神”という表現があるように、
霊をはじめ“目では見えない存在”による、
サポートや協力があったことなどは全くと言っていい程、
知る由もないのです。

そして、スポーツ番組の勝者の状況や設定とは
全く異なるものの、離婚や両親、伴侶との死別で
肉体の次元で分かれた結果、
ひとりきりになったとしても、

分かれご縁のあった人たちをはじめ、
別の支援する役目の霊という、
同じように目では見えない存在に支えてもらう、
“共通点”があります。

それを実感できるかどうかが、

“人生における最大の分かれ道”

となる可能性が十分にあるように思います。

結論を言えば、私たちすべての人間は、
『普遍意識(本当の自分)』という自覚に至り、
霊をはじめ目には見えない存在を、
当初は仮定でもいいから柔軟性を持って受け留め、

現実の経験から学んだ末、それを腑に落とし
実感を持つことによって、心のゆとり、安心感、
自由を得ることができると確信しています。

そして、たとえ最後はひとりになって、
孤独感や寂しい、侘しいという気持ちや想いが
抑えきれず出てきたとしても、
必ず乗り越えることができるということです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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