「天命」を生きるとは?
ある日、私たち夫婦の会話で家内から、
「Hさんは天命を生きている」
という言葉が出てきました。
Hさんは私も面識があり尊敬する方でしたので、
私の心が反応して過去の記憶を参照していました。
その方は僧侶としてお勤めされながら、
野山の管理もされ自然環境に造詣が深く、
また、イベントや企画を自らプロデュースされ、
檀家さんをはじめ、地域の皆さんに集まりの場を
提供し続けておられます。
地元でも有名な“行動派のお坊さん“です。
家内はそんな人々のため長年尽くしている姿を
見て知っているため、“天命”という言葉で表現した
ように思います。
そのよう側面は確かにあるかと思いますが、
“天命”という言葉も人によっていろいろ解釈が
違ってきますので、改めて難しい言葉だと思いました。
また、同じような意味で、使命、運命、宿命、
バースビジョン、魂の目的などの表現もあり、
使い方によっては混乱を生じる可能性もあります。

一方で私は家内の話から別のことと結びつけていました。
それが下記に引用した“天命”というタイトルの詩です。
天命
私に 想い出させてください
永遠の 時の中で
この美しい碧い星が 金色の光と成るときに
あなたに願って この世界へ来たことを
あの頃は すべての出来事が そこに在ったけれど
来て見れば 気の遠くなるような歳月
ひたすら待ち続けた時が満ちて
今 あなたに出逢った
私に 想い出させてください
あなたが伴にはたらいてくださることを
無限の 愛と力と叡智が
私たちの中には何時も在ることを
この美しい碧い星が 平安と愛で満たされるように
どうか 私たちをお使いください
(新版 黎明 葦原瑞穂著 太陽出版 上巻 p2~3)
この詩は著書黎明に記載されていて、
私は他に2つある詩とともに、
朝の日々の始まりに朗唱しています。
ただし、この詩の内容を本当の意味で理解するには、
本書を読み込んでいかないと少々難しいかと
個人的には思います。
私も当初、この詩に関して
特に気に留めていませんでした。
つまり、全く無関心でいました。
ところが、本書を何度か読んでいくうちに、
詩が表現している対象が何であるかがわかると、
それ以降、パソコンで打ち出した書面をパウチして、
手元に置くようになりました。
そして、この詩を一日の始まりに心を込め、
繰り返し読み続けていくと、
一種の瞑想状態に入っているような感覚となり、
心が洗われ清々しい気持ちになっていくのが、
わかるようになりました。
つまり、詩自体が“心を整える”には最適なツールの
1つとして扱うようになりました。
それまでざわついていた気持ちがスーッと収まり、
落ち着いた穏やかな気分へと変化していくのです。
ほんのわずかな時間での変化ですが、
私にとっては『本当の自分』を意識、そして集中できる、
とても貴重な時間であり行為でもあります。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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