「無知」の奥に在る真実

私たちは実のところ、自分のことはわかっているようで
本当はわかっていないというのが、私自身の心の変化に伴い、
「やっぱり真実かな」と思えるようになりました。

その鍵を握ってい言葉は、あの有名な古代ギリシャの哲学者
ソクラテスが晩年に自ら語ったと言われている、

“無知の知”という短い言葉に凝縮されているように思います。

この言葉の意味を深くその本質を理解した上で、
もし、目の前の状況を素直に受け容れ、頑なに持っていた
思考や価値観を少しずつ見直していくことによって、
結果的に自分の行動そのもの徐々に変化していきますので、

“自分のことだけではなく、
他人のこともわかるようになる”、

そのようなことが現実として認識できるように
なってくるように思います。

相手の気持ち、考え方、価値観について配慮しつつ、
その時出来得る最大限の“同調、共感”ということを
意識していくことによって、“距離感が縮まる”と同時に
“信頼感”へとつながっていくように思います。

そう思えるようになったのは、今の仕事に慣れてきて、
私の心にも少しだけ余裕ができて、人間関係の本質的なところを
私なりの観察ができるようになってきたからのように思います。

その事例として、勤務先のマンションの中で、
在住の犬猿の仲のあるお二人の言動を観ていて、
それぞれ話している内容は異なるものの、
本当に言いたいこと、“本音の部分は一緒”という
ことでした。

“犬猿の仲”ということは、お互いに何らかの怒りや不満、
恐れといった感情を抱くことによって、
一触即発の状態となり、常に相手を攻撃しようと
待ち構えることになるわけです。

しかし、そのようにお互いにいがみ合い、
喧嘩に発展したとしても、何も生み出される、
創造されるものは何もありません。

むしろ、じっくりと慎重に観察していけば
誰でもわかることなのですが、時間や人間関係など
失うものの方が多いように思われます。

そもそもの話として、

「お互いに何でそんなことになってしまうのか?」

そこに焦点が当てられない限り、
下手すると死ぬまで”犬猿の仲”が続くわけです。

お互いがお互いのことを知らない、
つまり、“無知”であることが原因なわけです。

このような人間関係のみならず、
人の想いや考えが関わっていることで起きるトラブル、
そのほとんどのケースが“無知”が原因と言っても、
過言ではないように思います。

そのために、私たちは全く気づいていない、
気づいていてもどうにもできない、無視したい、
避けたい、逃げたい、

そのような理由で“無知”であることも知らず、
単純に行動に移してしまっているわけです。

ただ、最も大事なのは“無知であることを知る”という、
ソクラテスとは違ったアプローチ、方法でもOKなので、
“無知の知”への歩み、プロセスを踏んでいくことだ
と思います。

“本当の真実を識る”

短い言葉ではありますが、意味深い言葉でもあり、
それが“今生に誕生した真の目的”であることを
私たちは皆無に等しく識りません。

それが今生のさまざまな情報を通じて、
また、既に識っていて気づいていたことだとしても、
残念なことに肝心の行動にスムーズに移していけない
ケースがほとんどだと思います。

“無知”とは言い換えれば“エゴ”のことであり、
それを乗り越えていかなければ、
本当の意味で自分らしい自由な生き方、
充実した人生を送ることはできないということです。

そして、どのような手段を講じたにせよ、
“無知(エゴ)を一つ一つクリアしていくこと”が、
『叡智』へ一歩一歩向かうことになります。

『叡智』とは、“全ての真理を識っている”
ということですので、先程述べました、

“自分のことだけではなく、
他人のこともわかるようになる”、

ということにつながっていくわけです。

つまり、前出の犬猿の仲のお二人についても、
“無知(エゴ)”でお互いがぶつかり合っているだけで、
自分自身のこと(心の状態)を意識して観ていない、
というのが大きな要因なわけです。

最低でもどちらかひとりの方が自分のことを
見つめ直すことで、

“愚かなことをしている”とか、

“馬鹿げている”とか、

という感じで自分を認めて気づくことができれば、
それは“大きな前進”となります。

それこそが自分自身を認め、他人を思いやる、
『愛』の実践を意識し始めた、
“とてつもない大きな一歩”
となります。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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