『決めつけ目線』と『反応の切り換え』の合せ技

そろそろ私のような老年期に差し掛かる年齢になると、
身体の衰えも若い頃と比べてしまうため、
気になり出しますが、同様に人や物を見る目や
考え方についても、気をつける必要性が出てきた
ように思います。

そのように思うキッカケとなったのは、
Kさんという私より20年以上も年上で80代の方と、
仕事を通して人間関係からのことでした。

当然の如く年金生活者ですから、
時間も自由に使える状況です。
実はその時間の一部を私が勤務している
マンションの仕事場へ向けられています。

つまり、Kさんはマンションの住民であり、
同時に他の住民の方の信頼も厚く、一目置かれている、
私の”お目付け役”という存在なわけです。

正直言って、このようなケースは私の経験上、
初めてのことであり、戸惑いやプレッシャーを感じ、
また委託契約内容を超えた労働を強いられることで、
肉体的な負担や疲労も増える有様となっています。

結果として、解決の糸口がつかめず、
悩み、苦しみ、もがいている状況です。

しかも、話しかけられる口調が口悪く、
つまり毒舌であることも、さらに追い打ちをかけられる
形となっています。

これら一連の流れ、出来事について、
私なりに既にその”からくり”を学んでいて、
「どのように対処したらいいか」ということも、
わかっていてもいいはずなのに、

まだまだ私の心の修練が欠けていて、
もっと学びが必要と言わんばかりに、
今までより上級編の新たな課題が突きつけられた
格好になったように思います。

正直なところ、手間取ってしまい、
どこから手をつけていいのか、
自分の目指すべき方向性すら疑問に思い、

自分を見失い、多くの時間の浪費することになり、
“人生の遠回り”していることにさえ気づかず、
一時期、自分を見失っていたように思います。

もっと身近な表現をするなら、
“自業自得”というのが私の心の中では
短い言葉ではありますが、妥当のように思います。

実は目の前で起きているあらゆる現象は、
所詮、私の心が創り出している“幻想”という見方となり、
今回のケースでも周囲の人たちのKさんに対する評価を
信じ込んでしまったことによって、

それが私自身の感性を目隠ししてしまうこととなり、
結果として固定観念を助長くことで、
自分勝手の『決めつけ目線』を形成してしまった
ように今なら思えます。

ただ、そんな一見不利とも思える
ネガティブな状態となりながらも、
“神にゲタを預ける”という言わば全幅の信頼で、

試行錯誤の繰り返しの中から、
自分の行為を振り返り、反省する以外に
方法などありませんでした。

それは時たま見られるKさんの笑顔の表情や、
私自身が心の学びをしているからか、
少しでもKさんのことを識ろうと努力し意識を向け、

「”調和の波動”をできるなら共有していきたい」、

私の先生から聞かされている大切にしたい言葉、

「全ての人は『貴い経験をしている魂』」

そんな私の原点とも言える魂の想いに気づくように
なってきました。

結局のところ、何だかんだ言っても、
相手のごく表面的な言動に対して、

“私がどう反応するか”、

ただそれだけのことなのです。

つまり、心の想いや感情という反応のまま流され、
それにどっぷり浸かり、巻き込まれてしまうと、
相手を憎んだり、恨んだり、憤りという

抑えようとも抑えきれない怒りの感情をぶつけたり、
また粗暴な行為に走ってしまう可能性がある一方で、

もし、私自身が自分の反応に気づくことで、
たとえ少しでも心に余裕が生まれ、
その後の言動に変化をもたらす、
という可能性もあるように思います。

ただ、どのような展開、そして結果になるか、
それは“神のみぞ識る領域”のことであり、
私たち人間の想像や思考の範疇を越えることも、
しばしばあるように思います。

「自分が変わる以外に
 他人を変えることはできない」
 

これはよく精神世界、スピリチュアル分野で
決まり文句の如く出てくる言葉でありますが、

その前提にあるのは『決めつけ目線』、言い換えれば、
人間の持つ固定観念、先入観、価値観といった、
自ら過去から積み上げてきた”思考、因われ、慣習”であり、
凝り固まり硬直した心の状態のことを指しています。

ところが、一方で目の前でどんなことが起きようとも、
喜び、楽しさ、悲しみ、怒り、不安、焦り、恐怖、
憎しみ、恨みなど人間の持つ全ての想いや感情を
完全に超越した別の見方の次元もあり、

それは同じように一つ一つの出来事と遭遇した時、
仮にほぼ自動的に反応してしまったとしても、

“ひと呼吸入れる”、”心の状態に気づく、チェックする”

そんな行動をちょっと意識して取り入れていくことで、
『反応の切り換え』の絶好のタイミング、チャンスへと、
つながっていくように思えるのです。

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