日常の中で『違い』をつくることの重要性
もうかれこれ30年近く前の話ですが、
精神世界のことをメインにしていた、
自己啓発セミナーに所属していた時、
スタッフとの面談で必ず言われていたひと言がありました。
「昨日と今日、今日と明日の『違い』をつくりなさい」
よく精神世界に出てくるフレーズなのですが、
この当時は言われる度、強烈なプレッシャーを感じていました。
しかし、今になって思うのですが、
このことをどのように捉えるのかによって、
私の受け留め方そのものが変わってきたことに
気づき始めました。
どういうことかと言いますと、
当時は「『違い』をつくらねばならない」という
強迫観念で捉えてしまっていたようで、
『違い』をつくること自体に意識が向いていました。
ところが、最近になって気づいたことなのですが、
「特に意識を向けなくても『違い』はつくられている」、
ということです。
より正確に言うならば「自分が何かをしたい」、
そう想って言葉を発したり、行動を起こした時点で、
既に『違い』をつくっていたことに気づいたからなのです。
面白いもので、このヒントは日々の日常の家庭生活や
仕事からもらいました。
毎日、同じようなことをしていると、
惰性になりやすく、つい無意識、無関心となりがちです。
ところが、よ~く、じっくりと観察してみると、
『毎日が違っている』ということに
気づいたのです。
あまりにも当たり前のこと過ぎて
バカらしいと思ってしまいがちですが、
実は、自然に触れたり、周囲の人や物事の変化に気づいたり、
わずかな、つまらない、くだらないと思うようなことでさえ、
『毎日が違っている』のを感じらるようになってくると、
何か変化をみつけると、それを楽しんだり、喜んだりしている、
微妙で繊細な感覚ではありますが、
感じ取れるようになってきます。
その根底にあるのは、“昨日より今日の方が
少しでも自分の心が成長している、
そして今日より明日をもっと成長していきたい”、
そんな想いがあるからだと思います。
インドの聖者、アンマは日記や備忘録という形で
“成長”を書き出していくことをお弟子さんや信者の方に
勧めています。
私の場合、多少スタイルは異なりますが、
毎朝できる限り「モーニング・ページ」をやっています。
書くことで「己を識る」という本質は共通していると思います。
参考URL:https://www.onelight.work/posts/4807922
これは私の個人的な意見なのですが、
『違い』をつくるための本質は、心から楽しみエンジョイして、
“新しい自分で在り続けたい”、
そんな成長を自ら望んでいるからのように思います。
そして、それは“心の変容”へとつながる大事なプロセスとなります。