「他人は変えられない」という真実

よく心理学やカウンセリングの話の中で出てくるもので、
こんな金言があります。

「他人は変えられないので、もし変えたいと思うのであれば、
まず自分が変わる必要がある」

確かに真実を語っているのですが、
言葉ではわかっていても実際にできる人が少ないというのが
現実のように思います。(ちなみに私もできてません)

典型的な例をあげたら、前回のブログでも記載した、
マウンティング”だと思います。

会社の組織の上にいる社長や役職のある方が、
部下に対して現状の業務状況に不満を持ち改善を望んだ時、
その立場を利用して、今以上のレベルアップを期待して
強要するというやり方です。

一方、下の者からすると、上の方の期待に答えようと
努力を惜しまないパターンもあれば、
反対に上の方へ疑念や不信感を抱いて距離を置くという
パターンもあります。

世間の会社の組織では、よくこんな言葉を
耳にするのではないでしょうか?

「部下を一日も早く一人前にしたい」

「今よりもさらに大きく成長させたい」

確かに“愛の気持ち”から出てくる行為に違いないのですが、
根底には「相手の心を変えたい、もしくは入れ換えたい」という
意図的な想いがある可能性があります。

しかし、結論から言うと、それは無理なことで、
変えようとしても変えることはできないということです。

もし、変えようと強行したら、話がこじれたり、
かみ合わないため、お互いが衝突する可能性が出てきます。

最近、似たようなケースが知人の経営している会社であり、
部下の人はやる気を失って会社を辞めることを決めました。

実は私自身も過去に同じような経験がありました。

初めて転職をした家族経営の会社で、その会社の社長から
何かある度、小言を言われてそれを聞くのが嫌になり、
また、ちょうど心身のバランスを崩したため、
体調が悪い状態が続いていました。

当時、住んでいた賃貸住宅の隣人の方とおつき合いがあり、
この人間関係の悩みについて相談したところ、
ある宗教団体の入会を勧められ会員となりました。

それから、解決を期待してすがるような想いで、
2年間その団体の教会に読経をあげに通い続け、
高級仏具、美術品などを何点も購入したりしたが…

ところが、心労はどんどん重なっていく一方となり、
ついに社長の目の前で感情が一気に爆発してしまい、
一気に不平、不満をぶちまけた挙げ句退職しました。

ただ、それは社長が私の考えや意見を取り上げてくれ、
私の気持ちを十分理解してもらうという、
私にとって都合のいい、ベストな解決処理ではなかったため、
気まずい思いを長く引きずっていました。

私が行なったことは、
“他人(社長)を変えようとしていた行為だった”
そのことに20年以上経ってようやく気づきました。

嫌なこと、避けたいこと、逃げたいこといったことは、
経験上、典型的に人間関係に多いように思います。

しかし、一方では何とかしたいという気持ちもあることは事実で、
そのために私がやってしまったように宗教に依存するなど、
“自分は弱い”という自分勝手な思い込みから、
自分の外側のモノに頼る傾向は誰にでもあるかと思います。

ところが、外側のあの手この手といろんな手段を駆使したとても、
最後は絶対に自分で決めなければならない状況となります。
何を選択し決めようと基本的には自由ですので、
あとは必ず自分で責任を持てばいいのです。

そうすることによって、
“自分が変わる(心の変容) “という次のステップの
スタート地点に立てるように私は思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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どうぞよろしくお願い致します。

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