真の人生を歩んでいくには Part4
私たちは、見た目のままで判断すると、
人間同士なら当然のごとく「私」と「あなた」は
別々の身体つまり肉体と見なして異なるものと分けて考えます。
この認識が土台となって、「私の」という自己所有欲、
「私が」という自己顕示欲、そのような自己中心的、
利己的な思考、行動へと発展していく可能性があります。
かく言う私も家族から何かことがある度に、
「自己中心的だ」という指摘を受けてきました。
同じような指摘を幾度も受けながら、
自分の力ではどうにもならないと、投げやりになったり、
自己嫌悪に陥ったり、自分を責めたりの繰り返しで、
改善の足がかりさえ、つかむことができませんでした。
しかし、そんなネガティブな状態を何度も何度も味わいながら、
ある程度時間が経過して、ふと我に返ってみると、
あらゆる場面で感謝と謙虚な気持ちがほとんど表現されていない、
ということに気づき始めました。
相手に感謝の言葉を伝えたとしても、
上辺だけで済まそうという軽い感じになってしまい、
気持ちや真心を込めて伝えることなどは、
微塵も考えてはいませんでした。
そんな粗雑な思考と行動による影響からか、
私の口から出てくる、愚痴や不満というネガティブなものを
抑えることもしませんでした。
そんな根っから否定的な想念を持っていた私が、
現実の生活や仕事をしながら、浮上するキッカケを見出したのが、
“カルマ・ヨガの実践“でした。
カルマ・ヨガの真髄は、自分の目の前に在るすべての対象、
人、動物、植物、虫などの生物をはじめ、
車、電化製品、家、鉱物などの非生物を合わせた物質、
さらに空間、時間、情報、精神、霊などの非物質という
あらゆる存在に対して、その時できる最大限の愛情と
慈しみの想いを込め、「想い」、「言葉」、「行動」という
3つの行為を通しての『愛と調和の表現』です。
それも、その人にしかできない、感じられない、経験できない、
オリジナルな創造の表現なのです。
行為をすべて世界の平和に捧げるような神聖な気持ちで、
期待や結果を求めず、神にすべてをお任せして委ね切るという
覚悟で意識を変え、自らの意志で『無私の奉仕』に徹することです。
『無私の奉仕』に徹していくには、感謝と祈り、謙虚な気持ちが
不可欠となってきます。
以前の私は、”自己中心的”、”利己的”な心がベースでしたから、
そんな気持ちなど理解できず、かけ離れたものと思っていました。
しかし、私なりのペース、スタイルでカルマ・ヨガに
取り組んでいくうちに自分でも気づかない自然な形で
“心の変容”を遂げていったように思います。
このようなマインドを携えながら、常に目の前に在る
「人」「物」「事」から派生して起きてくる、
仕事や家庭、勉強など日常生活すべての状況に対して、
1つ1つの行為を丁寧に心を込めて真剣に精一杯集中して
向き合い続けていき、その延長線上に在る”答え”が、
人間として生まれてきた真の目的であり、
同時にそれが『魂の目的』といずれわかる日へ向かって
一歩一歩確実に近づいていくこととなります。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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