目の前で起きていることがすべて Part4

『カルマ・ヨガ』はインドの古典「バガヴァッド・ギーター」にも
出てくるヨガの一つですが、その手法は現代社会でも通用する、
いやむしろ積極的に取り組むことによって、人の在り方そのものに
大きな変化をもたらしていくように思います。

人の在り方は人の数だけありますから、
今世界人口が78億人と言われていますので、
つまり、 78億通りの人生、生き方が
在ることになります。

例え双子の兄弟と言えども、ひとりひとりが異なり、
同じ人生、生き方、経験はできません。

目の前で起きていることも、
人それぞれの異なった状況、そして受け留め方があり、
その後の対応の仕方、プロセスといったものも
当然のことながら違っていきます。

人それぞれが異なった、違った経験をすることによって、
人として新たな学びがあり、また新たな価値を生み出していきます。
そのことに人生の意味、目的があると言っても
過言ではないと思います。

その主体となる手法が『カルマ・ヨガ』の日々の実践です。

具体的な事例を上げて説明すれば、
私たちが日常の家庭や仕事でしている
“行ない”“行動”のことで、

・家の掃除、炊事、洗濯、買い物といった家事

・人との会話や打合せ、会議をする時、

・メールや手紙などを書いて、または電話で
 相手にメッセージを伝える時

・通勤や仕事、家の用事などのため、
 電車、バス、車、バイク、自転車、徒歩などで
 移動している時

・手書きもしくはパソコンで必要な書類を作成している時

・物を作ったり、修理したりする時

・本を読んだり、勉強している時

・映画やテレビ、ラジオ、音楽など、
 見たり聞いたりしている時、

・食事、入浴、排泄をしている時など、

以上のように睡眠以外のことがすべて対象となります。

私たちの誰もがごく普通に当然のごとくやっている、
小学校の道徳の教科書に出てくるような
生活の基本のことばかりで、
何ら特別なものなどありません。

しかし、よくよく観ていくとわかることですが、
個々の状況は外側から同じように見えても中身、
つまり、心の内側はそれぞれ異なっているため、
それが雰囲気や在り方に必ず現れてきます。

例えば、料理をつくるにしても、
食べる家族のことを想い、愛情を込めて丁寧につくり、
みんなが和やかな雰囲気の中で
美味しく料理を食べる状況もあれば、

一方で時間に追われ、面倒で嫌な気分を抱えて、
手っ取り早く簡単に料理をつくり、
家族みんなで食べる時もその気分を引きずって
ギスギスした不調和な雰囲気で食事をするのとでは、

“雰囲気そのものに雲泥の差”があることになります。

この“雰囲気そのものに雲泥の差”をつくっているのは、
善くも悪くも料理をつくっている本人の心の在り方であり、
その影響が本人だけではなく、家族にも波及していくわけです。

そして、多くの人々がそのような状況について、
『カルマの法則』の本質を識らない、
または理解できていため、新たな悩み、苦しみを
生み出していることに気づいていない、
というのが現実なのです。

このような負のカルマの連鎖を断ち切り、
もしくは軽減していき、調和や平安といった
冷静で穏やかな心へと次第に変えていくために、

『カルマ・ヨガ』を実践していくと、
行動を通して表現される一側面であることが
少しずつ身についていく過程が実感できるように
なってきます。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
ご興味、ご関心を持たれましたら、
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どうぞよろしくお願い致します。

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