音楽から感性を養う

もともと音楽に関しては、小学校の頃、音符も読めずに
完全なめ落ちこぼれだったのが、中学・高校と続きました。

ムードミュージック、ニューミニアルバムなど、
好きになった時期もありましたが、
年数経過とともに興味が薄れていくと、
飽きてしまうのか、
聞かなくなってしまうというパターンでした。

そんなこともあり、
「私は音楽とはあまり縁がない」
という想いを長い間持っていました。

ところが、数年前、
新聞広告に掲載されていたコンサートの内容に惹かれ
それを聴きに行くことになりました。

合唱が中心のコンサートだったのですが、
その何曲かが感動してしまい思わず涙が出てきて、
それが止まらなくなりました。

生まれてこの方、このような経験は始めてで、
戸惑いつつ恥ずかしいと思いながらも、
個人的な怒りや悲しみといった感情からではなかったのも
わかっていたため、泣くままに任せていました。

それ以降、このコンサートホールから、
さまざまな音楽の催し物の案内が来るようになり、
興味があり「鑑賞したい」というものがあれば、
チケットを購入して来場するようになりました。

今から思うと単なる興味本位というだけではなく、
愛読書の著書黎明の下記抜粋箇所を読み込んでいたことが、
モチベーションを高めてくれたように思います。

音楽はそれに接する人の感受性や理解力が深まって往くにつれて、
次第にその偉大な側面を顕してきます。
日常の意識で聞いているときでさえ、良い音楽は心地よく、
心を豊かにしてくれるものですが、
ヴァイブレーションが高くなって往くのに伴って、
音楽の秘めている生命を聴き、
創造の大いなる御業を観ずることができるようになります。
音楽の表現を通して普遍意識が自覚に至ると、
観ているものは何であれ、
音楽の本源で在る表現された宇宙の完全なるハーモニー、
天体音楽の響きと一体に成るため、
その断片に過ぎない地上に表現された音や、
精神科階層に投影された音楽の様々なイメージは、
特に注意を向けない限り意識には止まらなくなります。

(黎明 葦原瑞穂著 太陽出版 下巻 p109 L7~13)

この内容は、第19章 音楽に記載されているものですが、
本章全体を読むことで著者の葦原瑞穂氏の音楽に対する
独創的な考え方に触れることができるかと思います。

音楽に関して知識もほとんどなく、
全くのど素人と言っていい私が、
ここまで至った理由は、

やはり、この第19章に書かれていた内容に
影響を受けたように思います。

既に還暦を過ぎた私の中から、
「感受性」とか「感性」を磨きたい、
それを日常生活の中で活かしたい、
人のために役立てるようにしていきたい、
そんな想いが出てきたからのように思います。

最近、大手食品メーカーS社が発売している
健康食品の広告宣伝にロック歌手の矢沢永吉さんが
出ておられ、その文句の中に、

「年をとっていることは、
 魂が老けることじゃない。」

と表現されていたのを見た時、
先述の「感受性」とか「感性」を磨きたい、
というのは、もしかすると”魂の視点”では、
同じことを言っているように思いました。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
ご興味、ご関心を持たれましたら、
このブログの感想のコメントを一言でも頂けたら
今後の励みになります。

どうぞよろしくお願い致します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください