『消そうとすればするほど消えない原理』

『消そうとすればするほど消えない原理』

表現が多少くどい言い方になりますが、
これは、前回のブログで取り上げた『エネルギーの法則』に則した原理の1つです。
この原則は私なりの見解をあえて言えば、
『エネルギーの法則』のマイナス面を見事に象徴している原則のように思うのです。

自分ではどうにかしたいのに、どうにもならない、
困っているから何とかしたい、という経験はありませんか?

「囚われている」 「ずっと気になっている」「執着している(こだわっている)」 
「ハマっている」「落ち込んでいる」
などの表現が当てはまりませんか?

これらは、ネガティブ、否定的な心境から抜け出せない状況のことを
示しています。

なぜ、このようにいつも同じような状況になってしまうのか?

原因は、私たちの心の中で、否応なしに元凶とも言える
その嫌な想いに意識を向け続けているからです。

つまり、生きていくための貴重なエネルギーを
自分で勝手に創り上げた否定的な想念に
わざわざ注ぎ込んでいるわけです。

それがわからないから、いつも堂々巡りをして繰り返しているわけです。
同時に本来は心身のメンテナンスに必要だったエネルギーを
無駄使いしていることになります。

『消そうとすればするほど消えない原理』とは
ほとんどの場合、無意識のまま「何とかしたい、解決したい」という
想いがどんどん強くなり、そこに集中して意識を向け続けることで
“想いとは真逆の作用”が生じることを言っているのです。

では、どう対処すればいいのか?

人間である以上、日々刻々と変化する心身の状態や周囲の環境、
そしてさまざまに起こる現象を目の当たりにすると、
どうしてもネガティブで否定的、不快な想いが出てきても
不思議なことではなく、むしろ仕方のない状況と言えます。

心の底では、先述のように「何とかしたい、解決したい」
という想い自体は、決して無駄なことではなく、
むしろ尊いことだと思います。

それを成就ための唯一の方法は、

「エネルギーに逆らわない、抵抗しない」

それ以外にありません。

よく、「無関心」とか「無視」とかで受け取られやすいのですが、
実はそれらとは全く異なります。

この方法には、まず、第一ステップとして、

「自分の心の状態に気づく」

そのことが必要となります。

注意して頂きたいのは、
この第一ステップをクリアしないと次の第二ステップに
進むことはできません。

この気づくことによって、心との距離ができます。
この距離を置かないと今までとは変わらず、
何もできないからです。

客観視点、第三者視点などとも表現できます。

そして、第二ステップは、
「今、ここで何をやっている?」という感じで、

“目の前のことに意識を向ける、集中する”

ただ、それだけのことです。

この2つのステップを踏むことで、
何かに囚われていた心は一旦開放されます。

それでも、再度ネガティブな嫌な想いが出てきたら、
2つのステップを繰り返す、もしくは
「いいよ、いいよ」とか「大丈夫、大丈夫」という感じで心の中で、

“自分で自分の心を慰め続ける”

それを試みる対処法となります。

いずれにしても、このことは経験してみないと
わからないことですので、もし、このブログを読まれ、
そんなチャンスと巡り合ったら、是非とも試してみて下さい。

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