人生は何のためにあるのか?PART3

前回のPART2は、『本当の自分』からの”メッセージ”について
記述しましたが、私の経験上、この”メッセージ”を受け取る時、
往々にして嫌な気分になりがちになります。

煩わしい面倒くさいとか、今忙しいからそれどころではないとか、
損得がわからないから進めたくないとか、
その反応に気づかないままでいると、
さまざまな感情や想いが吹き出てきます。

嫌なもの、面倒くさいという自分の価値基準、
自我意識の殻に閉じこもって拒み、抵抗し続ける限り、
結果的には、悩み、苦しみ続ける選択をする可能性が十分にあります。
そして、同じ過ちを繰り返しているのに抜け出せない、
ネガティブ・ループに嵌っている自分に気づくのです。

そんな自らのエゴまみれの想いを放棄し、神様に委ねるような
謙虚で素直な気持ち、落ち着いた精神状態でなければ、
“メッセージ”を聴き入れ、なおかつ受け容れることなどはできません。

ここで最も気をつけなければならないのは、
エゴのささやきを”メッセージ”だと勘違いして、
それを聞き入れてしまうことです。

実は真の”メッセージ”が、この度の人生の目的、役割、使命を識る
ヒントや足がかりとなることを多くの人達は識りません。

奇しくも自分の目の前に既に用意されている、
「人」「事」「物」それらと向き合った時点で、
“メッセージ”が「そこ」に示されているのです。

つまり、この世で人生を送る限り、
“メッセージ”をすぐそばでいつでも受け取れる状況が、
常に在り続けるということになります。

私の場合、マンション管理員の仕事をしていますが、
計画に組み込まれた点検や工事、作業手順のマニュアルなどの
準備や立会いといった行動を通して人並みの対応はできます。

ところが、「私がなぜこのマンションに居て、
何のためにこの仕事をしているのか?」という、
本質に根ざした、目的、役割、使命を意識することで、
仕事に対する向き合い方、対応が次第に変化してきました。

単なる仕事という表面的な視点として捉えるのではなく、
人に限らず対象となる事柄を意識しながら“同一視するような感覚”
また、直感インスピレーションを有効に活用することで、
より深く広い重層的な視点で物事を判断できるようになってきました。

さらに言うと、このような意識の感覚はマンション管理員の時だけでなく、
カウンセラーとしてメンタル・カウンセリングの際にも、
分け隔てはなくベースは全く同じなのです。

現実の世界は私ひとりだけなのに、目の前の事象について、
『心の眼』で360度、可能な限りの側面から観察して判断する、
そんな感覚が近いように思います。

そのようなさまざまな角度の視点から観ることで、
仕事そのものに取り組む姿勢、在り方が
根本から変わってきたように感じられます。

経験を積みながら思考に奥行きや奥深さが増したことで
安心感が生まれ、より能動的に仕事に取り組めることができ、
またミスの防止や仮にそれが発生した場合でも速やかな対処が
できるようになりました。

このように言ってしまうと、
いいこと尽くめのように思われるかもしれませんが、
決して私が個人的な素質があり、
何か特別な能力を持っているから、
というわけではありません。

人それそれの目の前の事象に対して、自分が正しいと思う
選択と行動で一歩一歩着実に進んでいけば、どなたでも
そしてどんな仕事や生活環境であっても、
私と同様の感覚を得て、実際に経験することができます。

どうやら、人生の目的、役割、使命といったものは、
人間の頭脳や知識で「これだ!」と決めつけて、
具体化、固定化されたものではなく、

常に目の前に示された事象の、さらに奥に在り続ける本質であり、
見えない形のない、そして触れることのできない、
「それ」に真実があるようです。

つまり、精神世界、スピリチュアルでの中心概念を学び、
それをしっかりと心や精神に根付かせることができたなら、
本人が抱えている現実の問題の大小や有無を問わず、
また世の中のあらゆるの仕事や生活の場面で
有効に役立てることができます。

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