「非常識なこと」とは
前回投稿したブログで“価値観”と“固定観念”について
触れましたが、つい最近、身近なところで関連する
出来事がありましたのでシェアしたいと思います。
それは一年程前に私が勤務していたマンションの
後任の管理員(S氏)にまつわる話になります。
そのマンションの一部の住民は以前から、
クセが強いというか、我がままというか、
個性の強い方々が何人か居られました。
それらの方々と接することで日常業務以外に
労力と時間を要してしまい、
負担は避けられませんでした。
所属会社に相談してもらちが明かず、
それをどう乗り切り、対処していくかは、
“個人の裁量”に掛かってくることでした。
私自身も勤務当時は不平不満を言いながらも、
何とか乗り越え、やりくりしながら、
ギリギリ関係性は保つことができました。
この”個人の裁量”については、
業務の引継ぎなどできませんので、
後任のS氏には言付け程度のことしか
伝えていませんでした。

退職後も度々メールや電話でS氏からは
業務内容の相談を受け答えしていましたが、
この一部の住民との関係については
かなり苦労していたようでした。
当初、S氏と現場で会い、引継ぎしていた時、
一部の住民への対応について、
S氏から頼り甲斐のある言葉を聞き
安心していたのですが⋯
日が経つに連れ、S氏の口から
愚痴を聞くことが多くなり、
“聞き役”になるしかありませんでした。
引継ぎ時のやる気、モチベーションが、
こんなにも変わってしまうのかと、
思わずにいられませんでした。
そしてある日、S氏から突然、
「そのマンションの職場を離れる」、
というメールがありました。
私自身「ああ、やっぱり」という思いと、
「仕方ないよな」という気持ちになりました。
ただ、その受け取ったメールの一文に、
一部の住民に対して『非常識』との表現があり、
その表現に“違和感”を覚えました。
S氏の気持ちを汲むと、
その一部の住民の態度は『非常識』として映り、
それ以外に捉えようがなかったのかもしれません。
確かに小難しい方々を相手にして、
気苦労が多く、手間暇も掛かり、
非常に厄介なことだったと思いますが⋯
もし、心に少しの余裕があり、
“思い込み”や“思い違い”であったことに“気づき”、
いつの日か違った、広い視野で観れる時がきたなら、
『人生で起きることに偶然はなく、
必然しか起きない』という自然法則を
当て嵌めると、
『非常識』と思っていたことは、
“魂の成長にとって『必要なトレーニングの場』”
という肯定的な見方もできたのではないでしょうか。
S氏を決して非難するつもりは毛頭ありませんが、
自分を擁護、あるいは正当化するため、
自分の意にそぐわない、
自分の持つ『常識』と異なることを
『非常識』として捉えることで、
無意識、反射的に、自らの意思、想いによって、
「より強固な”価値観”、”固定観念”に囚われている」
という言い方もできるわけです。
私たちは地球という物質世界で生きていく以上、
“価値観”、”固定観念”は常に付いてまわり、
それなしに生きていくことなど全く考えていません。
“価値観”、”固定観念”を悪者扱いする
つもりありませんが、ただ人生のどこかの時点で、
必要なケースと必要でないケースを
意識して整理、識別して使い分けていかないと、
“人生の最期”を迎える時、
お金や地位、名誉と同様、“価値観”、”固定観念”は、
あの世に持っていくことができませんし、
ましてや何の価値もなく役にも立たないため、
思考の整理をする必要があるわけです。
つまり、私たちは自分でも気づかず、
わからないうちに、
人生の長年に渡って築いてきた、
“価値観”、”固定観念”によって、
自らの行動を縛り付ける方向へと
向いてしまう可能性があるのです。
矛盾したような表現になりますが、
私たちは、現実世界の中で生きているうち、
“価値観”、”固定観念”を創り上げ、
持ち続けていくことに何の抵抗もありません。
ところが、いずれあの世に行く時、
すべて手放す時が必ず来るわけです。
もし、それを手放す用意、
準備ができていないと足かせとなり、
“問題が生じる”こととなります。
これまでのS氏とのつながりの中で、
私が気づいたことを述べました。
すべて私見に過ぎませんが、
“価値観”、”固定観念”について
再考できるいい機会となりました。
S氏へのサポートは、これで終了となりますが、
管理員業務の引継ぎにまつわる
実務的な内容がほとんどでした。
「より身近な関係を持ちたい」
と思った時期もありましたが、
それも叶いませんでした。
しかし、その代わり一定の距離を保つことで、
今回のことを含め、私に多くのことを気づかせて
もらったように感じています。
ひとつ言えることは、S氏と今生でのご縁があった
のは紛れもない事実なので、素直にありがたく
感謝したいと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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