混乱の中で見出せた光明

B社大阪支店営業3課の組織構成について
まだ、触れてませんでした。

次長を筆頭に量販店(スーパーマーケット)
ブロックと百貨店ブロックの2つがあり、
その中に各々の営業部隊と受注チームが
一緒のブロックとなっていました。

私は、前回述べましたように、
百貨店ブロックの営業部隊に所属したと言いましたが、
部隊といっても、O課長、G係長、Z氏と私の4人だけの体制でした。

まもなく、また組織編成と人事異動があり、
O課長が社内の他の部署へ移動、G係長が東京へ転勤、
入れ替わりにI係長が後任として入り、目まぐるしく人が代わり、
実績と経験の少ない私は“混乱の渦”に巻き込まれていました。

新任のI係長は頼りがいのある方で、新人同様の戦力にならない私の現状と
組織体制を強化する必要性を上申した末、
新たに勤務歴10年以上のベテランのR氏が広島支店から異動され、
新たな仲間が増えた事はとても心強かったでした。

ちなみに異動されたO課長とはB社大阪支店を退職されてからも、
逝去されるまで25年近いおつき合いができ、
私にとってかけがえのない存在となった方でした。

私は、ただでさえ、M氏からの引き継いだ得意先だけで
右往左往していたので、ますます“自分を見失う状況”
拍車がかかりました。

そんな中でも、M氏と同期入社で6年先輩のZ氏には、
目をかけてもらい、兄貴のような存在で、
親切に、いろいろな事を教えてもらいました。
それが私にとって“唯一の救い”でした。

その当時、営業3課は大阪支店の中で、唯一赤字の部署だったため、
他の部署から白い目で見られがちでしたが、
30代前後の若手のセールスが多く、支店内で最も活気があり、
“苦しさの中にも楽しく明るい雰囲気のイメージ”が残っています。

そう、課内全員の笑顔が30年近く経過した今でも、
思い出が瞼の裏に焼きついていて忘れられません。

この時から30年以上経過した今でも、中身の状況は違えど
“混乱の渦”に巻き込まれたり、 “自分を見失う状況” は多々あります。
この世で生きている限り、これから先もおそらく、
そのようなことがなくなることはないでしょう。

しかし、それも“自分自身の受け留め方次第で変われる”、と思います。
物事を常に冷静に観察できるようになると、わかることなのですが、
“混乱の渦”、”自分を見失う状況”も形のない、見えないもので、
言ってみれば、“自分が創り出した幻影に過ぎない”のです。

この当時の私は、ひとり落ち込んで苦しんだ時でも、
会社の人達や家族から、それとなく何度も励まされ、
そのお陰で自分の中に光明を見出すことができたように思います。

心が動揺して混乱の渦中に身を置いている時、
ほとんどの人達は、辛く苦しい想いが心の中を占めてしまうと、
どうしても心がブレてしまい、自分を見失いがちになります。

自分ではどうにもならない時、
周囲の人達の励ましや優しさ、
動物、景色など自然に癒やされて、
自分を取り戻すケースは以外に多いように
個人的には感じます。

しかし、立ち直れるまで、かなりの日数や時間を要してしまい、
さらにそのプロセスの本質を理解している人は、
ごく少数に留まると思います。

もし、「そんな状況を改善したい、もしくは乗り越えたい」、
そう思うのでしたら、立ち直る術を身につけることで、

「今まで問題と思われていたことが、そう思わなくなる」

それが誰でも可能となります。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
ご興味、ご関心を持たれましたら、
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どうぞよろしくお願い致します。

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