心身のセットアップが大切な理由
あなたは仕事をはじめ、
任されてる、もしくは自分にしかできない、
ある意味で大切なことをされる時、
特に何もしていない、もしくは何かをする必要性を感じていない、
と考えている方もいる一方で、
おまじないのように決まった、その都度やらないと気が済まない、
落ち着かないと言った、それは必要なことと思っている、
そのような“準備(セットアップ)”を何かされている方も
いるかとように思います。
既に引退されましたが、日米のプロ野球で活躍された
イチロー選手がバッターボックスに立ってピッチャーと
対峙する時、バットを持っている右手を円を描くように
振り回していたシーンを覚えていますでしょうか。
このイチロー選手に限らず、アスリートと呼ばれる人たちは
試合や競技に臨む際に、最高のパフォーマンスを発揮するため
それぞれ何らかの“準備(セットアップ)”をされているように思います。
ひと言で癖(クセ)と言ってしまうと、
そういう見方もできるのですが、それはあくまでも
外見上の見方の1つに過ぎないのであって、
もし、本人が本気で意識して行っている場合、
何らか“動機”や“目的”に沿っている可能性が高いように思います。
ところで、この“準備(セットアップ)”はアスリートたちに限らず、
容易で短時間で終わるような小さなことであっても、
私たちも日常生活でも取り入れて十分できるだと思っています。
そんなに堅苦しく難しく考えず、
仕事をする際に、スーツや作業着を着用したり、
襟元を正したり、女性なら化粧したりと身なりを整える、
いわゆる恥ずかしくない格好で人前に出るというのも
その一例です。
大事なことは長く続けて積み重ねていくことであって、
それがどのように実際の現場で現されているのかを
自分の“心の目”で確認し検証していくことにあります。
ちなみに私の“準備(セットアップ)”は、
参考までに以下のようなことをしています。
・仏壇祈祷
・朝のウォーキング
・マントラ朗唱
・瞑想、エネルギーワーク
・モーニング・ページ(心の想いをノートに書く)
「なぜ、そのようなことをするのか?」
「何のためにそれをする必要があるのか?」
と疑問が湧く方もいるかもしれません。
また、これは無責任のように聞こえるかもしれませんが、
今までの私の経験から言えるのは、
「やってみなければわからない」、
ということです。
そして、ひとつだけ確実に言えることがあります。
宗教じみた意味のことを言いたいわけではなく、
自然の摂理、真実として、
「私たちの身体(肉体)は神(天、宇宙、自然)からの預かりもの」
ということです。
つまり、“私たちの所有物ではない”わけですから、
大切な預かりものとして扱う必要があるのでは
ないでしょうか。
私たちは、どうしても物事の善し悪し、損得などを自分の都合で
判断したいという願望欲求から、先に結果や成果というものを
見てしまいがちになります。
ところが、そのような思考、価値基準をはるかに超えた、
“全体的な視点”が存在します。
その“全体的な視点”からは無限の可能性を秘めているという、
まさに限界のない見方から物事を観ていくことにより、
結果としてひとつの価値観や考え方に留まったり、
こだわる必要性を感じなくなってきます。
おそらくその要因のひとつとして、
これは個人的な仮説になりますが、
“準備(セットアップ)”の継続によって
心へ何らかの作用が働き出すのか、
気持ちの切り換えが早くなったり、
状況によって時間差は生じるものの、
結果的にそのことに気づくことが
できるようになります。
さらにそれと連動するような形で、
ひらめき、インスピレーション、直感といったものを
意識して捉える頻度が増えていくようになり、
それまで経験していないような状況に
遭遇することとなります。
その一例をあげると、愛犬の最晩年の終末期、
共に動物病院に通い詰めていた時の話になりますが、
ある期間に続けて他の飼い主の方の犬が続けて亡くなるという
場面に出くわしたことがありました。
それまでの通院時にはそんなことなどありませんでした。
偶然と言えばそれまでなのですが、
「もしかして、うちの愛犬も…」
ということが頭をかすめました。
現実、その通りになってしまったのですが、
その一連の出来事を通して、愛犬の未来の予兆を
示していたのかもしれません。
こんな時、どうしても自然な流れとして、
“不吉”とか”嫌な感じ”というように
受け取られがちになりますが、
「いずれうちの愛犬もそうなる」という
覚悟をするタイミングだったように
後になって気づきました。
これはひとつの経験に過ぎませんが、
私たちは目の前の出来事から必ず何かを学ぶ、
もしくは識るという経験を通して振り返えり、
時には反省を促して次なる行動へと結びつける、
その在り方そのものが人としての生き様のように
思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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