身体とエゴの関係と危険性

人間誰しも死ぬまで健康な身体でいたいと思い、
日々の生活をしているように思います。

その状態を望むのであるならば、当然のことながら、
自分の身体は自らの責任で管理をしていかなければなりません。

余程の事情がない限り、どこか身体の調子悪くなったら、
自分で手当をするなり、医者に行って治療を受けるなり、
何かしらの処置をするかと思います。

また、太り過ぎや健康診断の数値が悪いとの理由から、
ダイエットや食事制限をされる方もいるかと思います。

さらに、2021年7月現在、新型コロナウイルスが世界中で
蔓延している状況の中、ワクチン接種が各国で行われています。

いずれの場合も「身体のために、命のために」という動機から
尊重されるべきことに間違いないのですが・・・

もし、その動機の根底に「身体は自分のもの」という考え、
意識があるならば一考の必要があるかと思います。

心身という言葉の表現があるように、
私たちは見かけ上、そして都合上、
心と身体を一体のもの、ひとつのものとして、
また、“自分のもの”と思い込んでしまいがちです。

さらに、私たちは身体の感覚を機能上、五感を通して感じることが、
「身体で感じることがすべてだ」という認識をしがちなこともあり、
やはり“自分のもの”のように扱ってしまう傾向になりがちです。

しかし、本当に“自分の身体は自分のもの”なのでしょうか?

このことについて真剣に考えることは、
普段の日常でほとんどないと思いますが、
実はとても重要なことだと思っています。

私たちはこの世に身体(肉体)とともに生まれてきます。
生まれたての新生児の時点では“自分のもの”という
考えは持っていません。

ところが、その後ひとりの人間として生きて成長するにつれ、

家庭や学校、会社などさまざまな場所から、
家族や友人、さらに他の周囲の人たちから、
本や新聞、テレビ、インターネットなどから、
発信されている多くの情報や知識の中から、

個人として必要で大切と判断したモノを
知らず知らずの間に身につけていきます。

それらの知識は年数とともに蓄積、変遷しながら、
頭の中に“固定観念”もしくは“価値観”として
形成されていきます。

ただし、ここで危惧しなければならないのは、
人によっては自分でも気づかないうちに、
“固定観念”もしくは“価値観”の中に、

本来は存在してなかった、
「自分の身体は”自分のもの”」という認識が無意識のうちに
形成されている可能性があります。

例えば、身体に病気や怪我、事故など想定外の事象が起きた時、
「自分の身体は”自分のもの”」という認識があると、
「自分だけ助かりたい、もしくは助けてほしい」というエゴ
つまり利己性を持つ自我意識が活発化する危険性が出てきます。

実は最近、仕事上でおつき合いのある方から
体調管理ついてご自分の考えに基づくお話を聴いた際、
エゴと思われるような表現をいくつか耳にして、
異質な感覚を感じました。

それは直感的に感じたようで、
紙の厚みのように薄く不安定な印象があり、
バランスを崩しそうな危険性を感じたからでした。

ここまで書いてきた中で、「なぜ、危険なのか?」
と思われる方もいらっしゃると思いますので、
補足の説明をしていきます。

最初に結論を言えば、
「ご自分の身体のことを本当にわかろうとしているのか
 という疑問があり、外部から入ってきた情報を
 自ら正しく識別せず、 そのまま鵜呑み、
 もしは依存してしまうことで、それを正しい見解と
 思い込んで固定化している」
と感じたからなのです。

つまり、自分の身体のことは自分でわかっているつもり、
という中途半端なことさえ気づいていない、それでいながらも、
常に自分の考えの方が正しいとか優位とか、
いわゆる自己本位、自分中心的な傾向が強くなってしまい、
自分の考えに固執している状態と言えます。

結果として客観的に自分で判断が下せないまま、
対応そのものが遅れ、最後は自分自身を見失ってしまう
可能性があります。

これはあくまで私のカウンセラーとしての主観に過ぎません。

ところで、このような事例については、
カウンセラーとして、いつでも対応できる準備はあるのですが、
ご本人が相談やアドバイスを望まない限り、残念ながら
私の方から手を差し伸べることができません。

会うたびに、
「お声がかからない以上、何もできない」
という現実を受け留めた時、
お気の毒という想いしか出てきません。

しかし、さらに広く大きな視野で観たら、
このような状態ということも、
私にとってはご縁があってこその貴重な学び
という見方もできます。

私の力が及ばずとも私ができること、
それは彼のため、自らの心の気づきによって
少しでも前進できるよう、ただ祈るしかありません。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
ご興味、ご関心を持たれましたら、
このブログの感想のコメントを一言でも頂けたら今後の励みになります。
どうぞよろしくお願い致します。

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