「人から見られる自分」と「自分で観る自分」との差異

我が家に限ったことではないようにと思うのですが、
夫婦や親子関係は親密度が濃いだけにお互いのことを
“知っていると思いこんでいる”という側面があるように
思います。

表現を変えて言うならば、
相手の現在の心の変化や成長さえ気づかず、
“自分が正しい”と思っているのは単に過去の記憶が
ベースになっているだけで、

「この人はこうゆう人なんだ!」

という決めつけ思い込みによる固定観念を
持っているとも言えます。

それが本当に“正しいかどうかはわからない”というのが
正解と言えるのではないでしょうか。

“自分が正しい”と思いたい、その想いの根底にあるのは、

人に対して、ジャッジ、評価、批判、見下すという
自分と切り離した存在として区別、
分けて考えてようとすることにあり、

“自分を正当化する”という言い方もできます。

また、私たちは日常生活で何かと時間に追われがちに
なりやすいため、人に限らず物事に対しても
できるだけ時間をかけず、表面だけを見て手早く済まそう
という気になりやすいことも一因にあるように思います。

では、具体的にどのようなケースなのか、
私の家族内で起きたことの実例を書いていきたい
と思います。

先日、里帰り出産のため、しばらくの間、
娘が帰省して我が家で同居することになりました。

娘と赤子をサポートしていくため、
必然的に今までの家事のペース、やり方、個人的な趣味も
何らかの変更をしなければならない状況となりました。

私自身は決して器用ではありませんので、
用事をするに当たっても不慣れなこともあり、
状況によっては時間に追われたりして、

娘に対して焦りや不安が顔の表情や言葉として
出てきてしまうことが何度かありました。

そんな時に限って娘から、

「パニックになっている」
 
という指摘をされていました。

当初はその瞬間、私の中から憤りの感情が出てきたことも
あったのですが、あえてその感情に抵抗せずに
受け流していくようにしていました。

そんなある日、「パニックになっている」という娘の発言は、
私の過去の出来事を参照していることに気づきました。

言い方を換えるなら、過去のある出来事と今を
同一と認識することで、私に対して
「パニックになっている」というレッテルを
貼っているに過ぎなかったということです。

ところで、私自身はどのような心の動きをしたかと観ていくと、
「パニックになっている」と娘が言った瞬間に、
「今はそうかもしれない」と思うと同時に
そこから少し距離を空け、“心の内面を客観視すること”によって、
少し落ち着き冷静な気持ちに切り換わっていました。

つまり、ほんのわずかな時間の心の中での変化なのですが、
娘の心の状況と私の心の状況では、
“差異”が生じていたわけです。

ただし、この“差異”について気づいていても、
気をつけなければならないことがあります。

それは相手(今回は娘)の方は、
私の心の変化に全く気づいていないため、
私自身がたとえ気づいたとしていても、
それをアピールする必要はないということです。

こんな時、私たちはどうしても“自分を正当化して
保身の想い”
に走りがちになり、
つい口から言葉が出てきそうになります。

実際に私は言葉に出してしまったがために、
火に油を注ぐような反感を買ってしまい、
逆効果となってしまった苦い経験が
何度もあります。

結局、私もいつの間にか“自分を正当化する”という
“エゴの罠”にハマり込んだ挙げ句、
自らドロ試合となる展開を呼び込んでしまい、
最悪な状況に至ったわけです。

では、そのような状況にならないためには
一体どうしたらいいのでしょうか?

どんなに心が動揺して変化していようが、
“エゴの罠”にどっぷり浸かっていようが、
完全に我を忘れ見失ってしまおうが、

徹底して自分の心の状態に気づき、
焦らず諦めず忍耐強く、
少しでもその状態から抜け出せるよう、
“最善の行動を取ること”が鍵を握っています。

そのためにも前出の“心の内面を客観視すること”
とても重要になってきます。

もし、自分の“心の内面を客観視すること”
スムーズに切り換えができるようになれば、
これは理想的な表現になるかもしれませんが、

自分の周囲に居る人たちはすべて、
人間という着ぐるみを着て“最高の演技”をしている、
そんな風に観れるようになるのではないでょうか。

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