日常生活を通して正しい在り方とは

普段の日常生活とは、仕事、家庭、余暇、個人事など、
人それぞれ異なった環境や条件の中、日々刻々といろいろな側面で
展開されていきます。

私の場合、メインの仕事はマンション管理員です。
副業としてメンタル・カウンセラー、趣味としてブログ書き、読書
家庭では主夫兼執事兼愛犬家、インドの聖者アンマの帰依者、
といったさまざまな側面を持っています。

これだけの側面を持っていても、
一般世間で言うところの本業というものがありません。

何が本業でも、それは正直どうでもいいとさえ思っています。
決して収入が少ないからとか、時間を持て余しているからとか、
またいい加減さからとかではく、現実をよく観察していくと、
ある意味それが“真実”だからそう思うだけなのです。

どういう意味で“真実”と言い方ができるのかと、
首をかしげるかもしれません。

確かに傍から見たならば、私の行動は別々の行動に見えると思います。
ところが、私の内面ではこれらの行動と“取り組む際の姿勢”
言い方を変えるなら、“すべて同じ意識をベースにしている”
ということです。

だから、私の中では日々決まっている行動や予定に対して、
できるだけ先入観や固定観念をはさまないようにしています。

もし、そのような思考や不安、恐れ、心配、迷いといった想いが
出てきましたら、できる早い段階で俯瞰するようにして、
意識を目の前の行為、行動へ戻す、簡単に言えば、
最大限に目の前のことに集中するようにしています。

なぜ、そのような当たり前のことを意識してする必要があるのか?

そのような疑問を投げかける方もおられるかと思いますが、
実際にやってみて経験したらわかると思います。
1回や2回ぐらい、あるいは数分といった短時間なら、
おそらく多くの方はできることだと思います。

しかし、それを日常生活に取り入れどんどん頻度を増やして、
なおかつ長時間に渡って実践するのは並大抵のことではありません。

さらに長い年月、最終的には人生の生涯に渡って実践し続けるとなると、
ほとんどの人達はできずに脱落していくと思います。

裏を返した言い方をすれば、これを実践し続ける人達は、
心の隙間、妄想とか迷妄とかにハマりにくくなり、
不安、恐れ、心配といった想いに囚われなくなります。

ひと言で言うなら、過去や未来といった考えても仕方がない、
それ以外にも余計なことを考えたり、また悩んだり迷ったり、
ということが減少していきます。

そのからくりは「今、ここ」に意識の基準を戻せるからです。

究極の言い方をするならば、意識は過去や未来になく、
常に「今、ここ」にしかないということです。

「今、何をしている?」

「今、何を考えている?」

「それって、今必要なこと?」

このように意識を「今、ここ」へ向けることによって、
心と身体と行動が1つ、つまり一致する感覚となります。

ところが、日常生活している中で例えば、

食事をしている時、食べていることに100%集中していますか?

通勤や通学していて、乗り物に乗っている時、
歩いている時、100%集中していますか?

歯を磨いたり、顔を洗ったり、
お風呂やトイレに入っている時、
それらのことに100%集中していますか?

目の前のこと以外の仕事や人間関係、あるいは過去の出来事、
未来への不安や心配、そういった現実とは関係のないことを
考えたり、思ったりしていないでしょうか。

実は「今、ここ」へ意識を向けるようにと言っている私も
ほとんどできてません。

でも、それでいいと私は思っています。
ただ、それはできないという言い訳を言っているのではなく、
たとえ今は1%足らずであったとしても、残りの99%に向けて
努力していこうと思っているからです。

ただし、がむしゃらに突き進むのではなく、
かと言って自分の心に強制したり、自分を責め立てるのではなく、
時間はかかりますが、一歩一歩確実にプロセスを踏んでいく
やり方でいきたいと思っています。

どうやら、そのやり方が一番堅実なことも最近になって
ようやくわかってきたように感じています。

そんなことを言っていても、つかみどころがなく
何か指針のようなものが必要だと思います。

かつてインドの聖者ヘラカン・ババジが残した言葉に、

「仕事は神への礼拝なり」

という金言があります。

この“仕事”とは日常生活における“目の前のこと”
置き換えることができます。

つまり、

「目の前のことは神への礼拝なり」

このように表現できます。

“目の前のどのようなことに対しても神様へ礼拝するように、
厳かで神聖な気持ちで丁寧にそして確実に向き合う”

そのような解釈になるかと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
ご興味、ご関心を持たれましたら、
このブログの感想のコメントを一言でも頂けたら今後の励みになります。
どうぞよろしくお願い致します。

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