怒り、憤りの気持ちを愛に転換する
家族から頼まれて電話勧誘の対応をすることになりました。
おそらく多くの方が何某かの電話勧誘を受けた経験があるかと思います。
いつもでしたら、最初の話を聞き、断る理由を頭の中で探して
数分で断るパターンが多いのですが…
今回はこちらが一度電話で受けてしまったため、
相手の詳しい話を聞かなければならない状況でした。
電話をされた来たのはベテランのオペレーターと思われる女性で、
営業トークの進め方から完成度が高い印象を受けました。
私の対応を見ていた家族が横に来て断るように指示されましたが、
それがわかっていながら、なかなか切り返す糸口が見つかりませんでした。
ところが、ある話を聞いた時、頭の中で引っかかるものを感じると、
怒り、憤りの気持ちが出てきました。
冷静になってみれば、それ自体はささいな内容の話で、
怒り、憤りの感情が出てくる程のことではなかったのですが、
その時に限って、“心のスイッチ”が入り、
正義感に目覚めたような感覚となり、
それが勧誘を断る足がかりとなりました。
勧誘を断る口実が見つかったという側面があるものの、
それは決して頭の中で考えていたというものではなく、
また、怒り、憤りの感情をそのままストレートに
相手にぶつけるのではなく、
インスピレーションへと“転換”することによって、
相手に対して愛を持ってより丁寧に考えを伝える、
そのように実践したように思います。
電話勧誘を断ることぐらいで大げさなことと
思われるかもしれませんが、
あえて意識して実践しました。
また、なぜ、そうする必要があったのか?
その目的、動機は、どこにあったのか?
怒り、憤りの感情が出てきた原因というのは、
オペレーターが話した“人間の利己心を容認する行為”に対して、
私の“心が反応”したからです。
その“心の反応に気づく”ことができれば、つまり意識することによって、
怒り、憤りというマイナスから、社会全体を見据えた博愛という
プラスのエネルギー、言わば『愛』へと”転換”していけます。
現実レベルで言えば、相手のオペレーターに対して、
怒り、憤りのネガティブなエネルギーを放って断るのではなく、
『愛』という思いやりのポジティブなエネルギーで断るのとでは、
“同じ断る行為でも全く異なる”ということです。
さらに結論を言えば、心の反応に気づかないまま、
無意識、無防備のまま不調和な状況をつくるのではなく、
穏やかで平安で調和に満ちた状況を意識してつくっていく、
もしくは対応していく、それが“転換”の目的であり、
動機ということになります。
今回はこのように電話勧誘のオペレーターとのやり取りという、
一見他愛もない出来事のように思われるかもしれませんが、
実は”この行法”、心に関することだけではなく、
人間関係を初め、ありとあらゆる出来事に対して
通じるとても役に立つものです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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